【人事労務コラム】マイナ保険証未取得の方へ資格確認書が届きます!|社労士 岡山・倉敷
マイナ保険証がなくても大丈夫。「資格確認書」が届きます!
2024年12月に、現行の健康保険証の発行が終了し、「マイナ保険証」への切り替えが本格化します。
しかし、マイナンバーカードをまだ取得していない、あるいは保険証の機能を登録していない方も多くいらっしゃいます。
そうした方々の医療アクセスが途切れないように、代わりとなる「資格確認書」が協会けんぽから送られる予定です。
今回は、その「資格確認書」の内容や届き方、会社としての対応ポイントをわかりやすく解説します。
1. なにが変わるの?
2025年12月2日から、これまでの健康保険証は使えなくなります。その代わり、マイナンバーカードを使った「マイナ保険証」で保険診療を受けることになります。
2. マイナ保険証がない人は?
マイナンバーカードを持っていない、または健康保険証の機能が登録されていない人は、「資格確認書」という紙のカードが自宅に送られてきます(2025年7月〜10月頃)協会けんぽ。
3. 「資格確認書」って何?
これは簡単に言えば…
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保険が有効であることを証明する書類
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病院の窓口で見せれば、これまで通り保険診療を受けられる
というものです。
4. 誰に届くの?
2024年11月29日までに健康保険に加入済で、かつ2025年4月30日時点でマイナ保険証を使っていない人(およびその扶養家族)に順次送付されます。
5. どうやって届くの?
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特定記録郵便で本人・被扶養者分が同封され、自宅に送られます。
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枚数が多い場合は複数の封筒で届きます。
万一届かない場合は会社宛てに再送され、企業の協力で配布されます
送付物のイメージは次の通りです。
6. 会社(事業所)にお願いしたいこと
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「資格確認書が届くかもしれません」と従業員に前もって伝える
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会社に届いたら、該当社員へ迅速に配布
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万が一古いカードがある場合、新しいものを使うよう案内
7. マイナ保険証のメリット
将来的にはマイナ保険証の利用が標準になります。その理由は…
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薬歴情報が連携されて安心な医療が受けられる
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高額療養費などが自動計算されて便利
📝 まとめ
項目 | 内容 |
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なぜ送るの? | 新制度への移行時の混乱を避けるため |
届くのは誰? | マイナ保険証未登録の加入者 |
どこで使うの? | 病院窓口で今まで通り使える |
会社は何をする? | 従業員への周知と適切な配布をお願いします |
将来は? | マイナ保険証があればもっと便利に |
✅ 行動ポイント
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個人の方:届いた資格確認書は大切に保管し、マイナンバーカードの健康保険証利用登録もぜひ行ってください。
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企業担当者様:受取・配布の体制を整え、従業員の理解を支える準備をお願いします。
詳細は、協会けんぽ リーフレットをご確認ください。
まとめ
健康保険制度は社会全体で支える大切な仕組みですが、今回のような大きな制度変更では、「何がどう変わるのか」を正しく伝えることがとても重要です。
マイナ保険証への移行に不安を感じている方や、情報に触れる機会が少ない従業員の方もいらっしゃるかもしれません。事業所のご担当者様には、「資格確認書が届く意味」「マイナ保険証の利便性」などを丁寧に周知いただくことが、今後のスムーズな対応につながります。
当事務所でも、今後のマイナ保険証制度への対応や、従業員対応に関するご相談を随時承っております。
制度の動きに関する不明点や不安な点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。