【DCコラム】老後資金が2,000万円足りない!? ~まずは自分の年金見込額を確認してみましょう~|社労士 岡山・倉敷

近年、「老後資金が2,000万円不足する」という報道を目にすることが増えています。
しかし実際に自分はいくら年金を受け取れるのか、正確に把握している方は少ないのではないでしょうか。
将来の生活設計を考える第一歩として、まずは ご自身の年金受給見込額を確認すること が重要です。
老後資金が2,000万円足りない!?
2019年に“老後資金2,000万円問題”という言葉が話題になりました。
これは、夫婦2人の平均的な年金生活を想定すると、毎月約5万円が不足するという試算から出た数字です。
つまり、「今の生活水準を維持するには、年金だけでは足りない」という現実を示したものです。
もちろん、“2,000万円”はあくまでモデルケースであり、一律の基準ではありません。
今後の物価や寿命、年金額の変化によって不足額は増減します。
それでも、早めに備える意識を持つことが、安心した老後につながります。
ねんきんネットでできること
ねんきんネットとは、日本年金機構が提供する公式のオンラインサービスです。
これまでの加入履歴や保険料納付状況、将来の年金見込額などを、自宅のパソコンやスマートフォンから確認できます。
主な機能は以下の通りです。
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国民年金・厚生年金の加入履歴の確認
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将来の年金見込額のシミュレーション(受給開始年齢の変更も可能)
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年金定期便の電子版閲覧
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住所変更などの一部手続きのオンライン化
マイナンバーカードでのログインが便利です
これまではユーザーIDやパスワードが必要でしたが、
マイナンバーカードを連携するとワンタッチでログインが可能になります。
メリットは以下の通りです。
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基礎年金番号の入力不要
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加入記録の漏れや重複の防止
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年金記録の確認がスムーズ
マイナンバーカードを持っていない場合
カードをお持ちでない方も、ねんきんネットは利用可能です。
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事前に「ユーザーID発行申請」を行い、郵送で届くID・パスワードを使ってログイン
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加入履歴や見込額の確認、シミュレーションはマイナンバーカードなしでも利用できます
ただし、マイナンバーカードがあると本人確認が自動で行われるため、手続きがより簡単になります。
「ねんきんネット」に関するお問い合わせ
今回、記事でご紹介した「ねんきんネット」につきましては、下記より詳細をご確認ください。
(お問い合わせにつきましても、日本年金機構の専用番号へお願いいたします。)
<参照>
日本年金機構HP:「ねんきんネット」とは?
まとめ
老後資金2,000万円問題は人それぞれ状況が異なります。
まずは「自分が将来どれくらいの年金を受け取れるのか」を把握することが、資金計画の第一歩です。
年金の確認を通して、足りない分をどう準備するか考えることで、将来の不安を少しずつ軽減できます。
弊社では、公的年金に上乗せできる企業型確定拠出年金(DC)という制度の導入支援を行っています。
会社の福利厚生制度としてご活用いただけます。ぜひお気軽にご相談ください。








